重量半減という衝撃。新世代チューブの真価を問う (後編)
チューボリートとレボループ。ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。新世代チューブの実力を見極める検証企画。後編では、チューボリート2モデル、レボループ2モデル、パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスという高性能チューブ6本を同条件で比較する。
2020.07.20
重量半減という衝撃。
新世代チューブの真価を問う(前編)
チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスと比較しながら、新世代チューブの実力を見極める。前編では、技術者2人に話を聞きつつ、ポリウレタンチューブのメリットとデメリットを探る。
ロードバイクの市場全体を見渡すなら、タイヤの主流は依然としてクリンチャーである。某世界的タイヤメーカーによるデータでは、チューブレス系タイヤのユーザーは数%に過ぎないという。しかし、コアなロード乗りの間でチューブレスが浸透してきているのは事実であり、ホイールメーカーが発表する新作の多くがチューブレス対応になっている。
だが、ここにきてクリンチャー復権の動きが見え始めた。まず、各メーカーがヘタなチューブレス系タイヤよりよく走るクリンチャーを出したこと(ミシュラン・パワーロード、パナレーサー・レースC、ヴィットリア・コルサクリンチャーなど)。
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チューボリートとレボループ。ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。新世代チューブの実力を見極める検証企画。後編では、チューボリート2モデル、レボループ2モデル、パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスという高性能チューブ6本を同条件で比較する。
2020.07.20
La routeアドバイザーの吉本と打ち合わせをしていたとき。カフェの窓から街路樹に括り付けられた彼のトップストーンを見ると、リムからオレンジのバルブが覗いていた。「チューボリート使ってるんですか」「乗り味はちょっとパリパリしますが、太いタイヤと組み合わせるといいんですよ……」。そんな雑談から生まれた今記事。なぜチューボリートは太いタイヤとの相性がいいのか。タイヤの専門家の話も交えつつ、吉本がチューボリート×太幅タイヤについて語る。
2020.11.30
なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、編集長の安井とともに自転車業界のアレコレを本音で語る連載対談企画。定番のクリンチャー、人気のチューブレス/チューブレスレディ、話題のフックレス、そして古のチューブラー。どのホイール/タイヤシステムが優れているのか。フックレスは普及するのか。第3回目は、性能、脱着性、汎用性、ユーザビリティを含め、様々な角度からホイール/タイヤシステムを考える。
2021.03.08
アジリスト全モデルに試乗し、パナレーサー本社でタイヤについて勉強し、工場で製造工程を見たあと、さらにアジリストの開発ストーリーをお聞きしようと思ったのは、タイヤに関する見識に奥行きを与えるためだ。従来のレースシリーズから大きく変化したアジリスト。コンセプトの変更、目標性能の設定、構造の見直し、試験、味付け、煮詰め作業は、どのように行われたのか。アジリストの開発を主導した4人のキーマンに、タイヤ開発の長い道のりを聞く。
2022.07.11
近年主流になっているプレスフィットBB。フレームとクランクの間でじっと負荷に耐えている存在。その素材や構造の違いがペダリングフィールに影響を与えているのではないか。4タイプのBBを集めて考察を行った。
2020.04.24
ホイールを含め、ロードバイク用タイヤのトレンドは完全にチューブレスに向いている。しかしこの2022年、パナレーサー、ミシュラン、iRC、ヴィットリアというトップメーカーが相次いで注目の新型クリンチャータイヤを発表した。しかも、チューブレスの悪癖がいまだ改善されないことに業を煮やし、クリンチャーへと回帰するサイクリストも散見されるようになった。そこで、評者に高岡亮寛さんを迎え、安井行生と共に注目の最新クリンチャータイヤに試乗してもらった。最新クリンチャータイヤの現状を知り、最良の1本を決めるために。
2022.10.17
ある日、ひょっこり安井の手元にやってきた2017モデルのタイム・サイロン。それを走らせながら、色んなことを考えた。その走りについて。タイムの個性と製品哲学について。そして、タイムのこれからについて―。これは評論ではない。タイムを愛する男が、サイロンと過ごした数か月間を記した散文である。
2020.04.24
快適性、軽さ、デザイン性――。ロードバイクの進化に呼応するように、サイクルウエアもまた時代とともに発展を遂げている。本企画では10代から自転車にのめり込み、自身もサイクルウエアに散財し続けたLa routeのアドバイザーである吉本 司が、自身の経験と照らし合わせながらそんな“サイクルウエアの進化”について振り返る。
2020.05.22