グロータックのイコールキャリパーを使い始めてから、アルプデュエズ21ディスクの稼働率がかなり上がってます。
と同時に、ディスクブレーキのセッティングの面白さを再認識しています。このLa routeでグロータックのキャリパーについて記事を書いた直後、サイスポでもディスクブレーキ関連のサードパーティーインプレをやりました。キャリパー本体はもちろん、ローターやパッドでもかなりの調整幅があり、しかも絶対的な制動力だけでなく、レバー入力に対する制動力の立ち上がり方も調整できます。これがなかなか面白い。

で、自分のバイクでもディスクブレーキのチューニングをやってやろうと思いました。目下の悩みは、グロータックのキャリパーの制動力が高すぎること(笑)。
フロントはローター径を160mm→140mmにすることでちょうどよくなりましたが、リヤは140mm以下にはできないので、リムブレーキの感覚でレバーを握るとリヤだけロックしてしまうことがあるんです。

油圧用レバーならレバータッチが油圧特有のものになるので、無意識にブレーキのかけ方が“油圧仕様”になってロックしないようにできますが、機械式シフトレバーはレバータッチがリムブレーキと同じ(当然ですが)。だから無意識にリムブレーキと同じブレーキのかけ方をしてしまうんですね。

で、考えました。ローターで制動力下げよう、と。というのも、サイスポのインプレで使ったKNCNの軽量ローターの制動力が控えめだったので、リヤだけKCNCにすればちょうどよくなるのではないかと。ローターの軽量化は走りの軽さにも効きますし。

それに、フロント:DTスイスのカタリスト140mm、リヤ:KCNCの140mm(センターロックアダプター使用)って、「あんた分かってるね感」が出てかっこよくないですか?
早速、ショップで軽量ローターの定番、KCNCのレーザーとセンターロックアダプターを買い、意気揚々とボーラに付けようとしたんですが……これがどう考えても付かない。

そう、作業するまで気付かなかったんです。
シマノやマヴィックなど多くのディスク用ホイールのローター取付け規格は内ねじ式ですが、カンパのホイールは外ねじ式。6穴をセンターロックに変換するアダプターは、カンパニョーロとフルクラムが採用する外ねじ式には対応していません。
なんてこった。というかなぜ気付かなかったのか。初歩的なミスです。

悔しいので、La routeのホイールインプレで使いました。一部機材好きの間で話題になっているボルテックスです。近々公開予定です。

そういえば、今日でサイクリストの閲覧ができなくなりますね。少しだけ関わっていた者としては、寂寥感を覚えてしまいます。
あと6時間ほど。
自分で書いたものの中で、思い出深い記事のリンクを貼っておきます。
ロードバイクの機材選びの本質と「わざと間違えてみる」のススメ
もしよかったら、消えてしまう前にどうぞ。

と思ったら、6月30日19時時点でもう見られなくなってましたね……。
改めて、執筆者として、読者として、今までありがとうございました。

(安井行生)