航空会社の受付にはまだ係員がいない。
あたりを見回すと、同じ便に乗りそうなネパール人を発見。
彼はジョムソンに里帰りするそうで、どうやらこの便に乗るのは僕たちふたりだけかもね、なんて話をしていた。
8時になって係員がようやく現れた。荷物を預けてチケットをもらう。
すると係員はまたいなくなり、さらに30分が経過。誰も来ない。
一緒の便になるネパール人の彼と「うーむ」と顔を見合わせる。
1時間経過してさすがに不安になってきた。ちょうど係員が見えたので聞いてみると、自分たちも遅れているとしか聞いてない、何時に飛ぶのかは分からない、とにかく待っててくれ、とのこと。
まぁそんなものかと思ってコーヒーを飲んでいると、わらわらと数人が搭乗口のほうに入っていったので、なんとなくその流れに乗ってみた。
ただ、そこでもまた待たされる。
するといきなり係員が「もうすぐ出発だ!」と言って、まだ搭乗口に来ていないお客を探しはじめる。そのお客たちはどうやら2階のカフェにいたようで、係員が連れてきてすぐに飛行機に乗せた。
ここまでで一度も、館内にアナウンスは流れていない。
狭い空港ということもあり、乗るべきお客が搭乗口に来ていなければ、係員のほうが探しに行くシステムのようだ。
出発が2時間も遅れたのはおそらく、朝イチの便に乗るのが僕含めてふたりしかいなかったから。次の便に乗るお客と合わせて出発させたかったんだと思う。