column
ハシケンと安井のグラベルロード体験記|僕らを悪路に連れてって
首までどっぷりとロードバイクに浸かっている、スポーツジャーナリストの橋本謙司さんとLa route編集長の安井行生。「ロードバイクが好き」という以外にも共通点の多い二人だが、そのうちのひとつが「ほぼグラベル遊び未経験」ということ。今回の企画では、今までロードバイク一筋だった二人が、グラベルロードに乗って悪路を走ったらどう感じるのか? を検証。グラベル遊びの先生役としてグロータック代表の木村将行さんを迎え、木村さんの庭ともいうべき多摩川のグラベルコースを走りこんだ。
2021.10.18
column
高岡亮寛のグラベル世界選手権挑戦記(前編)|レインボージャージを手にするために
大学時代にU23で挑戦したロード世界選手権は、優勝したイヴァン・バッソから20分以上遅れてのゴール。世界の壁は厚かった。本人曰く、「走るだけで精一杯」。その後、一度は競技の世界から遠ざかるが、外資系金融機関での激務のなかホビーレーサーとして知られる存在となり、2020年には自らのショップ「RX BIKE」を立ち上げた。そうして再び“自転車の人”となった高岡亮寛さんは、再度、世界を目指すこととなる。グランフォンド世界選手権、そしてグラベル世界選手権だ。2023年10月にイタリアはヴェネト州で行われたUCIグラベル世界選手権への挑戦記を、高岡さん自身の筆でお届けする。前編では、グラベルレースに傾倒している理由や、レース前日までの模様を記す。
2023.12.04
touring
ケンタロウとおマミの「すくもグラベルまんぷくライド」参加レポ|東京から一番遠い? ローカルイベントのリアル
宿毛という文字を見てすぐに「すくも」と読めた人は、地元の方かもしくは中四国エリアにお住まいの方ではないだろうか。去る10月14日、“東京からもっとも遠い”とも言われる高知県宿毛市で「すくもグラベルまんぷくライド」なるグラベルライドイベントが開催された。ニセコグラベルが圧倒的な知名度を誇るなか、マイナーな印象が否めない「すくもグラベルまんぷくライド」とは果たしてどんなイベントなのか。そもそも宿毛は高知のどこなのか。人気ポッドキャスト「Replicant.fm」のホストでありサイクリングカルト「乗る練習」のメンバーでもあるケンタロウさんとおマミさんが現地に赴き、イベントの模様と初めての高知ライドの様子をリポートする。
2023.11.27
interview
北米3大自転車ブランド座談会(前編)|ニッポンのグラベルロードの未来
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.30
impression
Canyon Endurace|CF7 “先鋭”以外の全てがある
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビュー、100点満点で評価を下す連載「LR Pick up」。第8回は、ユーザー直売による高いコストパフォーマンスを武器とするキャニオンを取り上げる。安いだけでなく、価格以上の走りと端正なルックスで多くの自転車乗りに愛されているキャニオン。モデルチェンジしたばかりのエンデュランスロード、新型エンデュレースCFの完成度は?
2022.04.22
impression
Canyon Ultimate CF SLX 9 Di2|オンロードバイクの黄金比
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビューする「LR Pick up」。第14回は、ユーザー直売による高いコストパフォーマンスを武器とするキャニオンの新型アルティメット。“エアロ”と“グラベル”が存在感を増す中、キャニオンは軽量万能バイクをどう進化させたのか。
2022.12.14
impression
倹約的かつ合理的な直販メーカーの執念
直販という販売方法とドイツ人ならではの質実剛健な作りで、瞬く間に世界のトップブランドへと上り詰めたドイツの自転車ブランド、キャニオン。日本でいちはやくキャニオンを手に入れ、これまで通算5台も自腹で購入するほどキャニオンに魅せられた自転車ジャーナリストの吉本 司が、自身のキャニオンへの想いとともに、新型エアロードCF SLX 8について綴る。
2021.03.01
interview
GHISALLO GE-110エンデュランスロード試乗記・開発者インタビュー|日本の道を見据えて
バイクパッキングでのロングライドを想定しつつ、速さも諦めない。そんなコンセプトのエンデュランスロードがフカヤのオリジナルブランド、ギザロから登場し話題を呼んだ。カーボンハンドル、カーボンステム、カーボンシートポスト込みで20万円台中盤という、この時代にあって良心的な価格も耳目を集める。そんなGE-110エンデュランスロードに試乗した安井は、バランスのとれた性能に加え、かつてのギザロとはかけ離れたブランドイメージを確立していることにも驚いた。GE-110誕生のキーマンへのインタビューを通し、問屋による日本人のためのロードバイクを考えた。
2023.07.31
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TREK DOMANE SLRを語り合う |エンデュランスロードのあるべき姿
La routeの安井行生と栗山晃靖が機材や自転車界隈のあれこれについて語り合う「La route Talk」。第1回目は新型のトレック・ドマーネを取り上げる。ピュアロード、エアロロード、エンデュランスロード、グラベルロード、オールロード。ロードバイクのカテゴリーが多様化し続ける一方で、それぞれの棲み分けはどんどん曖昧模糊になっている。その中でもとりわけ存在感が薄くなりつつあるのが、グラベルロード人気の煽りを食っている様相のエンデュランスロードだ。今回、第4世代となった新型ドマーネで安井と栗山が約70kmのライドを敢行し、その印象とエンデュランスロードの存在意義をあらためて語ることにした。街中、グラベル、峠を走った先に見えた、エンデュランスロードの行く末とは。
2022.12.19
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BIANCHI・SPECIALISSIMA DISC試乗記│王者の文学作品
ビッグメーカーの主要モデルの中で唯一リムブレーキだったビアンキ・スペシャリッシマが、モデルチェンジを経て遂にディスク化を果たした。エートスでもなく、ターマックでもなく、スペシャリッシマを買う意味はあるのか。先代のスペシャリッシマに乗って深く感動した編集長の安井が、箱根で新型スペシャリッシマに乗る。「あの美しい想い出を壊さないでくれ」と願いながら――。
2021.08.02
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TREK MADONE SLR7試乗記|なぜトレックは異形の自転車を作ったか
ピナレロのドグマも、BMCの各車も、「ウチのバイクはシルエットだけでウチのだと分かる」と、フレーム形状の個性を言い募る。2023年、彼らを赤面させるほどの独自性を備えたニューモデルが出た。しかも、そんなことを一番しそうになかった真面目なメーカーから。新型マドンである。初代マドンの登場から20年。7代目となった新作は、どんな走りをし、どんな存在になっているのか。人生の節目節目でトレックのロードバイクから衝撃を受け、自転車観が変わるほどの影響を受けているという安井行生が、新型マドンに乗って考える。
2023.03.06
interview
KHODAABLOOM STRAUSS PRO RACE2試乗記・開発者インタビュー|ゴールまで、残り42km
ここ数年はずいぶんと積極的に動いているホダカのオリジナルブランド、コーダーブルーム。今春、La routeがホダカのキーマン2人にインタビューを行って記事化した際には、「日本ブランドとして海外ブランドにも負けない価格帯にチャレンジしていく」「目標は彼らと同レベルの戦いに踏み込んでいくこと」という発言が飛び出した。インタビューから数カ月、その“チャレンジ”、“目標”が具現化したようなニューモデル、ストラウス プロ レース2が発表された。果たしてその実力は如何に。試乗&開発者インタビューを通して、コーダ―ブルームの真価に迫る。
2023.10.09
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日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023参戦記|ロードバイクよ、どこへ行く(後編)
「今年を代表する1台」を選出する日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー。8名の選考委員によって選ばれた10ベストバイクを同条件で乗り比べる最終選考会を経て、遂に2023年度の受賞車が決定した。La routeでは昨年同様、このアワードイベントに参加した自転車ジャーナリストの吉本 司とLa route編集長の安井行生の対談で、ノミネートされた10台の印象と2023年のロードバイク界について語る。後編は、吉本も安井も点を投じなかった下位5台について。点を投じなかったからこそ、言いたいことがたくさんあった。
2023.03.20
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CERVELO SOLOIST試乗記|人々のための自転車へ
S5を発表したばかりのサーヴェロが、返す刀で伝統のネーミングを復活させた。かつて強豪選手が乗りレース界で暴れまくった名車であり、現代のエアロロードの始祖とも言えるソロイストである。ただし、当時のソロイストの精神をより濃く受け継ぐのはS5だ。空力を追求し、グランツールで華々しい勝利を挙げるS5こそ、ソロイストの皇位継承者に相応しい。では、新型ソロイストとは一体なんなのか。名ばかりの復活なのか、それとも――。安井行生がS5、R5、カレドニアと比較試乗し、新型ソロイストの存在意義を考える。
2022.12.26
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SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL8試乗記|モーガンヒルからの伝言
優秀な動力伝達性に加えて空力性能も身に付け、あの名車の誉れ高いヴェンジを廃版にしてしまうほどの万能バイクになったターマックSL7。それがまだ一級の性能を維持しているにもかかわらず、2023年、スペシャライズドはターマックをSL8へと代替わりさせた。レーシングバイクとして高い完成度を誇っていたSL7を、どう進化させたのか。群馬県の嬬恋で行われたプレスローンチに参加した安井が、Sワークスに乗り、プレゼンを聞き、現代ロード界の最重要モデルであるターマックについて考え、評価を下す。SL8に埋め込まれた開発陣からのメッセージとは?
2023.08.14
interview
EFFECT オーナーメカニック・日比谷篤史さんインタビュー|本気か、どうか
ライディングスタイルと同様に多様化する「自転車にまつわる働き方」にスポットをあて、好きを仕事にした様々な自転車人にインタビューする連載企画「自転車で食べていく」。記念すべき第 1 回は 2013 年にスタートした、国内における自転車メンテナンス専門店のはしりともいうべき「EFFECT」のオーナーメカニック、日比谷篤史さんにお話を伺った。
2021.12.13