interview
CATEYE VOLT800 NEO開発ストーリー(後編)|絶対的な“正解”に向かって
Twitterでトレンド入りするほど話題となったキャットアイの新型ライト、VOLT800 NEO。名作と言われた前作VOLT800の価格はそのままに、「日本のユーザーが求めている性能」をきっちりと織り込んで進化させた“NEO”は、いかにして企画され、開発されたのか。キャットアイへのインタビューを通して、VOLT800 NEO開発の背景を紐解く。後編では、開発担当者に企画立案から完成までの苦労話を聞いた。書き手は自転車用ライトに関して膨大な知見を有する「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人、baru(ばる)さんだ。
2023.04.03
interview
「東京⇔大阪キャノンボール研究」管理人 baruさんに聞く|24時間で駆け抜ける、東京〜大阪520km
東京から大阪、その距離およそ520km。通常なら3〜4日かけてのぞむようなロングライドだ。しかし自らに24時間というタイムリミットを課し、出発日時をネット上で宣言した瞬間、520kmの移動は“ツーリング”から“キャノンボール”へと意味を変質させる。多くのサイクリストにとって未知の領域であるこのキャノンボールについて、ウェブサイト「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人にして、過去に2度のキャノンボール成功を達成している「baru(ばる)」さんにインタビュー。サイクリストを惹きつけるキャノンボールの魅力から、明快な論理で導き出される攻略法に至るまで、じっくり教えてもらった。
2022.01.31
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baru×安井の105ホイール2種比較試乗 |覇権奪取の切り札?
ついに電動化され、公開時にはSNSでトレンド入りするほどの注目を集めたシマノの新コンポーネント「105」。今回は同じタイミングで発表された、105グレードのディスク用カーボンホイール「WH-RS710」を取り上げる。12万円台という価格が目を引くが、直近の上位モデルであるアルテホイール(WH-R8170系)との差は3万円程度。WH-RS710そのものの出来はもちろん、この2種の性能差や棲み分けも気になるところ。そこで前回のアルテホイールの比較試乗に続き、再び人気ブログ「東京⇔大阪キャノンボール研究」管理人のbaruさんと編集長の安井行生のコンビで、32mmと46mmというハイト違いのWH-RS710を試乗。WH-RS710の率直な印象やアルテホイールとの差異、そしてデュラ・アルテ・105と3種のカーボンホイールを揃えたシマノによる、ホイール覇権奪取の可能性まで、ふたりが語った対談の模様をお届けする。
2022.09.19
impression
baru×安井のアルテホイール3種比較試乗|WH-R8170系は“神ホイール”になれるか
昨年登場したデュラエースのホイール群は、各性能を驚くほどの高みでバランスさせつつ、23万円という戦略的価格でマーケットを手中に収めようというシマノの本気を感じさせるものだった。今回スポットをあてるのは、そのリム形状を受け継いだアルテグラのホイール3種である。価格は36mm、50mm、60mmともに15万円代。果たしてこれら3つのホイールの性能はいかがなものか。今回は一般ユーザーかつロングライダー代表として「東京⇔大阪キャノンボール研究」管理人のbaruさんにお声がけし、編集長の安井とのアルテホイール3種の試乗対談をお届けする。各人のベストバイやいかに。
2022.06.06
column
La route、コミケに潜入する |正体不明の熱気の中で
今回で100回目を迎える世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」、通称コミケ。メディアで「オタクの祭典」的な扱いをされることも多く、アニメ・二次元・美少女のイラスト・二次創作などのイメージがあるが、それだけではない。対象となるジャンルは無限と言いたくなるほど幅広く、その中にはもちろん「自転車」もある。人気ブログ「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人を務めるbaruさんにお誘いを受けたLa routeチームは、コミケに初潜入。自転車系サークルが集結する、いわゆる“自転車島”で、参加者の熱気を浴びてきた。
2022.09.14
technology
La route自転車研究所 其の五│鬼ベアリングの正体を暴く
日々新製品が発表され、その度に話題になったり炎上したりと忙しい現代だが、鬼ベアリングもなかなかのインパクトだった。なにせ開発はベアリングのスペシャリストであるジェイテクト。そして、工賃込みとはいえ1台分で12万円という価格。「既存のロードバイク用軸受と比べ圧倒的な低トルクを誇り~」と謳い文句は勇ましいが、「セラミック玉の採用、内部設計の最適化、低トルクグリースの採用により回転トルクの低減を実現」と、機能説明はいたって素っ気ない。頭上に大きな疑問符を浮かべつつ、鬼ベアリング仕様のホイールに試乗したのち、ジェイテクトの技術者にインタビューを行った。自転車用セラミックベアリングの最新事情と、鬼ベアリングのリアルをお伝えする。
2023.01.30
technology
グロータック・EQUALキャリパー開発譚|機械式ディスクブレーキの可能性(後編)
「ディスクブレーキ≒油圧」という等式が成り立っている現在のロード界。しかし、“本気の機械式ディスクブレーキキャリパー”を発売したグロータックが、そこに一石を投じた。そのEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーを自腹購入した安井が、改めて機械式ディスクブレーキの可能性を探る。後編では、グロータック代表、木村将行氏に「油圧に負けない機械式ディスクブレーキキャリパー」の開発譚を聞く。
2021.06.14
interview
パナレーサー・グラベルキング開発譚│北米を席捲したメイド・イン・ジャパン
国内外でトップシェアを誇るグラベル用タイヤ、パナレーサーのグラベルキング。アメリカ主導のムーブメントにおいて、なぜ日本メーカーのタイヤが覇権を握ったのか。それまでマーケットが存在しなかった「グラベル」というカテゴリの商品を、いかにして作り、いかにして定番化させたのか。前半は、海外事業課の岡田雅人さんにグラベルキング誕生のきっかけを聞く。後半では、技術部技術・開発グループの久利隆治さんと佐藤優人さん、マーケティンググループの三上勇輝さんにグラベルキングの開発ストーリーを尋ねる。近年稀にみる、王の誕生の物語。
2022.08.22
interview
今までこの世になかったものを。スージーステム開発ストーリー(前編)
77度という絶妙な角度。35mmという狭いコラムクランプ幅。7.5mmオフセットしたハンドルセンター。今までなかったフォルムを持つスージーステムは、誰がどのようにして生み出したのか。開発者本人へのインタビューを通して、ステムといういち部品の立案から世に出るまでのストーリーをお届けする。
2020.09.14
interview
今までこの世になかったものを。スージーステム開発ストーリー(後編)
77度という絶妙な角度。35mmという狭いコラムクランプ幅。7.5mmオフセットしたハンドルセンター。今までなかったフォルムを持つスージーステムは、誰がどのようにして生み出したのか。開発者本人へのインタビューを通して、ステムといういち部品の立案から世に出るまでのストーリーをお届けする。
2020.10.05
technology
La route自転車研究所 其の一 最重要部品、ボルトを理解する(前編)
コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。自転車を自転車たらしめる縁の下の力持ち、ボルトに焦点を当てる。
2020.12.07
technology
La route自転車研究所 其の一 最重要部品、ボルトを理解する(後編)
コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。後編は、「緩み」「チタンボルトの意味」を聞き、ねじの製造工程を見る。
2020.12.14
technology
La route自転車研究所 其の一 最重要部品、ボルトを理解する(番外編)
新連載「La route自転車研究所 其の一」では、前編・後編の2回に渡ってボルトについて掘り下げた。しかし、原稿を読んで「じゃあ自転車のボルトはどう締めればいいのよ」と思われた方も多いだろう。ねじ山にグリスは必要なのか。トルクレンチは信用できるのか。どうすればボルト達は安全にパーツを固定してくれるのか――。「最重要部品、ボルトを理解する」の番外編では、これまで数えきれないほどのボルトと接してきたなるしまフレンドの小畑氏の、現場起点での知恵を分けていただく。
2021.01.18