マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの激戦からちょうど1カ月が経った3月4日。

フォトグラファーの田辺信彦さんが撮影した写真とトークとともに、今年のシクロクロス世界選手権を振り返るイベントがRapha TOKYOで行われました。

会場では額装した田辺さんの写真をはじめ、撮影時に提げていたプレスパスやレース翌日の現地の新聞など貴重なアイテムも展示。

また田辺さんと同じく“レペゼン久我山”のブリュワリー「Mountain River Brewery」さんが、シクロクロストークにぴったり合う2種類のIPAを用意。最高のビールを片手にまったりと楽しめるイベントになりました。

17時からスタートしたトークショーですが、こちらには世界選手権の目撃者のひとりとしてLa routeから高山も参加(高山の世界選手権観戦記はこちら)。まさかRapha TOKYOで行われるイベントで、自分がスピーカー側になる日が来るとは……。緊張を抑えるため、早々にMountain River Breweryのビールを手に取り、誰よりも早く飲み干したことは言うまでもありません。

それにしても田辺さんの写真が持つ力はすごいものですね。スライドを一枚一枚めくっていくたびにあのときの記憶が鮮明に蘇ってきて、田辺さんによる解説や振り返りがメインのイベントのはずなのに、僕もつい想定より多めにコメント(横槍?)してしまいました。

この日いらした方々にも、世界選手権前日から大トリの男子エリートのレースへとスライドが時系列で進んでいくにつれて、観衆の数が目に見えて増えていき、熱狂の渦がどんどん大きくなっていったさまがお分かりいただけたはず。
そんな現地の熱狂ぶりとリアルな空気感を、今回のイベントを通しておすそ分けできていたらうれしいです。

トークショーの最後には、現地グッズ争奪ジャンケン大会も実施。シマノブースで配られていたカウベルや、JUMBO(「ユンボ・ヴィスマ」でおなじみのオランダのスーパーマーケットチェーン)のショッパー、世界選手権の翌週に行われたX2Oトロフィーの応援グッズなど、10点以上のアイテムがそろい、大いに盛り上がりました(ちなみに最も競争率が高かったのはJUMBOのショッパーでした)。

そういえばイベントの中で、「世界選手権や海外のシクロクロスレースのアツさを、ひとりでも多くの人に生で体験してほしい」とおっしゃっていた田辺さん。その言葉には僕も激しく同意でした。今回のイベントをきっかけに「来年は現地で観たい!」と思ってくれた方がいたら、田辺さんにとっても本望じゃないかなと思います。

あらためて、ご来場いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

(高山)