「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手のヨーロッパでの日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。

今回のテーマは「使用する機材」について。彼に供給されているのは、CannondaleのSupersix evo hi mod。現在レース用と練習用の2台あるそうですが、どのようなパーツ構成で走っているのでしょう?

僕らのチームが乗っているバイクはSupersix evo hi mod。僕はレース用と練習用の54サイズを2台支給してもらっています。ワールドツアーの選手になるとチームによっても変わるとは思いますが、一人につき3~4台は支給されるようです。

ホイールはVisionのMetron sl disc。55mmと40mmの2種類を使っています。シーズン最初はコースプロフィールによってホイールを使い分けていましたが、最近はほとんど55mm。個人的なフィーリングですが、エアロ効果が高いのか55mmの方がよく進む気がするからです。

サドルはPrologo。使用するモデルは選手によって異なりますが、僕は上面が平らなサドルが好みなので、Nago c3を使っています。

ハンドルはFSA のk-forceの400mm。以前は420mmでしたが、400mmの方がカラダにしっくりくるようになりこちらを使っています。ちなみにこのハンドルのブラケット位置は380mmですが、下ハンドルがハの字に広がっているフレア形状になっています。

コンポーネントはシマノの11速アルテグラDi2を使っています。コロナ禍による機材の影響はもちろん自転車チームにもあり、シーズン当初はスペアパーツが少ないことがありました。パワーメーターはパワーツーマックス。EFのロゴ入りがお気に入りです(笑)。

タイヤはIRCのFormula Pro TLR s-rightをレース用に、X-garde を練習用として使っています。タイヤ幅は25mmもしくは28mm。練習用は28mmを使うことが多いです。どちらも基本的にはチューブレスで運用しています。レース時に軽微なパンクがおきても、チューブレスなら車輪を交換せずに走れるのがメリットかなと思います。

バイクは練習用とレース用に分けていますが、練習用バイクはレース時にスペアバイクとしても使われます。もし何かトラブルがあった場合にまったく同じポジションのバイクがあるのは非常に助かります。ちなみに拠点滞在時はメカニックがいるので自分でメンテナンスすることはないですが、それ以外はすべて自分で行っています。

チームによっても方針が異なりますが、機材は基本的に支給されたものを使うことになっています。スポンサーや支給品がない場合は、選手が自分で選んだパーツを使っても問題ありません。「自転車はもらえるの?」という質問をたまにされますが、シーズンが終わったらちゃんと返却しています(笑)。

Supersix evo hi mod は、オールラウンドな自分の脚質的にもぴったりなので非常に気に入っています。上りや平坦をこの1台でこなせるのがこのバイクのいいところだと思います。

そうそう、9月9日(金)~9月11日(日)に北海道で開催される「ツール・ド・北海道」に参戦するために、実は急遽日本に帰国しています。今回紹介したこのバイクで走るので、応援よろしくおねがいします!

(門田)

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